MIURA 2 RS

ミウラ 2 RSは、世界で最も美しいスポーツとの完璧な "初デート "を実現する、将来を見据えた入門グライダーです。ひとつのグライダーでふたつの認証を取得

ミウラ 2 RSは、48セルを搭載し、幅広いスピードレンジを持つグライダーでありながら、スクールグライダーに要求される厳しい認証基準（Aクラス）を満たし、スピードシステムを適度に使用することで、十分な機能を持つグライダーとして設計されています。ミウラ 2 RSは、前モデルで成功した実績あるコンセプトを第二世代に受け継ぎ、フライトスキルの学び、上達を無理なくサポートします。楽しさあふれるハンドリングとこのクラスでの一歩抜き出た性能は、ミウラ 2 RSが何年経ってもあなたを笑顔にしてくれることを保証します。

ミウラ 2 RSの特徴

ミウラ 2 RSは、非常に簡単なテイクオフ特性、心地いい直感的なハンドリング、そして高いキャノピーの安定性を備えたオールラウンドなフィーリングを備えるパッケージです。特許取得済みのRAST（ラスト）テクノロジーは、あらゆるコンディションにおいて最高のコントロールを約束し、ピュアにフライトを楽しめることを約束します。

前モデルとの違いは？

• Aラインの位置の最適化 ⇒ 乱気流下での安定性向上
• リーディングエッジ開口部の位置の最適化 ⇒ アクセルフライトでの安定性向上
• 新しいブレークプログレッションによる翼のスイープの減少 ⇒ よりダイレクトで正確なハンドリング
• 洗練されたキャノピーの湾曲 ⇒ よりバランスのとれたスパイラル挙動

➡ スピードリミッターによりAクラスの安全性とBクラスの高性能をひとつのグライダーに統合

➡ バランスのとれたハンドリングと優れた上昇性能

➡ RAST（ラスト） - より高いコントロール性と快適性

ミウラ 2 RSはどのような人に向いていますか？

ミウラ 2 RSは、トレーニングを終えたばかり、あるいはスクールを卒業したばかりのパイロットを対象としています。初めてのグライダーでありながら、自由に楽しみながら操ることができるでしょう。まずは、スピードリミッターをつけたままLTF/EN-Aクラスの翼としてフライトし、トレーニングを重ね自信を深めてください。その後、十分なトレーニングののちスピードリミッターを外すことでLTF/EN-Bクラスのスピードまで高めることができます。そのため、スクールを受けるための安全性だけを優先した機体とは異なり、スクール卒業後に新しいグライダーを購入することなく、さらなる技術・経験を高めることができます！

そのために、スイングはミウラ 2 RSをふたつの認証を取得することにしたのです：

一度はBクラスの性能的利点を備えた基本的な中級グライダーとして、そしてもう一度は、スピードシステムの範囲を縮小したビギナーが扱いやすいAクラスのグライダーとして。簡単に取り外しできるスピードリミッターにより、必要に応じてAクラスとBクラスを簡単に切り替えることができます。

このユニークな機能により、ミウラ 2 RSは、ライセンスを取得したばかりのパイロットにも、クロスカントリーを目指す厳しいコンディションにチャレンジするレクリエーションパイロットにも適しています。

＋ RAST - 最高のコントロール性のために

RAST（ラスト）を装備したパラグライダーでは、キャノピーは1枚またはそれ以上のファブリックパネルによって、翼内部のラム圧を翼の前後方向に異なるふたつのセクションに分割されます。これにより、キャノピー内の空気の流れと圧力をコントロールすることができます。

RASTにより、パラグライダーキャノピー内の均等化された空気の流れは、調整されたバルブを通して調節されます。これは充填時（テイクオフ時）と排出時の両方に適用されます。乱気流の中でキャノピーが崩壊するなどして圧力損失が発生した場合、コアセクション（翼後部）の相対内圧は上昇し、バッファーセクション（翼前部）は変形することで乱気流のエネルギーを吸収します。さらに、RASTはリーディングエッジとトレーリングエッジの追加サポートとして使用され、フライトの快適性にプラスの効果をもたらします。RASTはプロファイルの高さ全体にわたるリブに連結しており、この構造により翼全体の剛性向上効果をもたらし、補強材や補強部材を減らすことができ、または完全に置き換えることも可能です。

定評あるRASTシステムは、ミウラ 2 RSにもちろん搭載しています。
このシステムは、ミウラ 2 RSに安定性とコントロール性を与え、テイクオフ時やフライト時の独特で快適なRASTフィーリングを生み出しています。特許取得済のバルブ付きバルクヘッドパーティション（逆流防止弁を備えた翼を前後に仕切る隔壁）は、大きな潰れや変形を防ぎ、コントロール不能となるリスクを軽減します。

＋ スピードリミッター – スクールではAクラスとして、卒業したらBクラスへステップアップ！

わずかの手間をかけてスピードシステムのコントロール量を制限することで、ミウラ 2 RSはスクールに適したAクラスグライダーに変身させることができます。トレーニングが終了したら、リミッターを（簡単に）とり外すことで、Bクラスの高性能を楽しむことができます。ボールベアリングを採用した高品質のアクセルプーリーのおかげで、長いグライディングでのアクセルコントロールが軽くなり疲れることなくマスターできます。

＋ 二チノール（形状記憶合金）をリーディングエッジ補強材に採用

ニチノールは高強度で温度や腐食に強い形状記憶合金です。ニチノール（Nitinol）という名前はNickel Titanium Naval Ordnance Laboratoryの頭文字をとったものです。

この素材は医療技術でよく知られており、スイングは長い間、パラグライダーデザインの最先端補強材として、パラグライダーメーカーの中でもいち早く採用してきました。ミウラ 2 RSでは、ニチノールの補強材はナイロンチューブに挿入しています。これにより、形状記憶合金の長所（耐屈曲性、長さ、寸法安定性）を犠牲にすることなく、断面積（ひいては上面素材との接触面積）を増やすことができ、ナイロンファブリックへの負担を軽減しています。

＋ 3Dシェーピングと内部ステッチによるミニリブ

トレーリングエッジのバルー二ング（翼内圧による翼表面の膨らみ）は、パラグライダーのコントロールプレッシャーとハンドリングに大きな影響を与えます。そこでミウラ 2 RSでは、試行錯誤を重ねたミニリブに加え、3Dシェーピングを採用することでこの部分のバルー二ングを最小限に抑えました。このミニリブには上面に内縫いが施されており、難しい地形でのテイクオフでも、翼表面に出ている糸が地面に引っかかって抜けてしまうことがないように工夫しています。

＋ 3Dシェーピング - エアロダイナミクスを最適化

アッパーセール（翼上面）のリーディングエッジを3Dシェープすることでテンションをコントロールすることは、パラグライダーの標準的な構造となっています。これは翼表面の空気の流れを良くするために関係するところに、できるだけシワを作らないようにするためです。スイングでは、モデル（クラスやタイプ）によって3Dシェーピングはシングルかダブルのどちらかの構造としています。

スイングではミニリブの空力効果を向上させるために、このリーディングエッジの標準的なシェーピングに加え、トレーリングエッジにも、さらに3Dシェーピングを施しました。

＋ シンプルなラインコンセプト – ラインチェックをより簡単に！

ラインチェックをイージーにするため、ライザーをできるだけすっきりさせ、キャノピーのラインの枝分かれを少なくし、3列のライザーにまとめています。最新の素材を使用し、撥水防塵加工を施したラインを最適に組み合わせており、耐久性と長さの安定性（ライン長の変わりにくさ）を保証し、さらに抵抗を最小限に抑えています。それぞれのライングループ（AI、BI、CIなど）のメインラインはすべて同じ長さとしています。これは、トリムコントロール（ライン長のチェック）が素早く簡単に行えます。（ラインの異常を見つけやすくなります。）

小柄なパイロットが使うと想定されるXSサイズとSサイズには、ブレークハンドルに手が届きやすくするために、ライザーの長さを520mmから490mmに短く変更しています。

＋ 色分けされたライザーコネクション

テイクオフの準備をイージーで確実にするため、フックインループとブレークハンドルは色分け（右：グリーン、左：レッド）しています。これにより、ライザーがハーネスに正しく装着されているかどうかが一目でわかります。